車長持(読み)クルマナガモチ

デジタル大辞泉 「車長持」の意味・読み・例文・類語

くるま‐ながもち【車長持】

移動しやすいように底に車をつけた長持

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「車長持」の意味・読み・例文・類語

くるま‐ながもち【車長持】

  1. 〘 名詞 〙 移動しやすいように、車輪下部にとりつけた長持。明暦三年(一六五七)の江戸大火で、車長持が道をふさぎ混雑したため、それ以後禁止された。
    1. 車長持〈むさしあぶみ〉
      車長持〈むさしあぶみ〉
    2. [初出の実例]「かかる火急の中にも盗人は有けり。引すてたる車長持(クルマナカモチ)を取て方々へにげゆく」(出典仮名草子・むさしあぶみ(1661)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の車長持の言及

【長持】より

…漆塗の塗長持と素木の木地(きじ)長持とがある。また普通の長持よりも大型で,車をつけた車長持もある。長持は古代の中持(なかもち)が変化したものと考えられる。…

※「車長持」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android