軌道爆撃体系(読み)きどうばくげきたいけい(その他表記)orbital bombardment system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「軌道爆撃体系」の意味・わかりやすい解説

軌道爆撃体系
きどうばくげきたいけい
orbital bombardment system

核兵器を衛星軌道に打上げ,逆推進ロケットを噴射させて地表に降下攻撃する兵器体系。実用化されたものを衛星爆弾ともいう。軌道上を多数度回ったあと攻撃する方式がモーブス MOBS (multi-orbital bombardment system) ,1周が終る前に目標に向って降下するものがフォーブス FOBS (fractional orbital bombardment system,部分軌道爆撃体系) という。前者は宇宙平和利用条約によって禁止。ソ連は後者の実用化を目指したが,第2次戦略兵器制限取決め SALTIIで,FOBSの打上げが禁止された。ICBMに比べると,同一ロケットを使用しても,有効搭載量は減少し,命中精度も低下するので,命中破壊率は減少する。迎撃は困難であるが,ICBMもまた複数弾頭方式や防御突破装置によって,十分な攻撃能力をもっていると考えられるので,FOBSは爆撃機基地の先制攻撃などを除いて,ICBMに比べて利点は認められないとされている。

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