第2次戦略兵器制限取決め(読み)だいにじせんりゃくへいきせいげんとりきめ(その他表記)Strategic Arms Limitation Talks agreements; SALT II

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

第2次戦略兵器制限取決め
だいにじせんりゃくへいきせいげんとりきめ
Strategic Arms Limitation Talks agreements; SALT II

第1次戦略兵器制限取決め SALT Iのあと,アメリカ合衆国ソビエト連邦の間で続けられていた第2次戦略兵器制限交渉により締結した条約。正式には戦略的攻撃兵器制限条約 Treaty between the United States of America and the Union of Soviet Socialist Republics on the limitation of strategic offensive arms。1979年6月18日,オーストリアウィーンアメリカのジェームズ・E.カーター大統領,ソ連のレオニード・I.ブレジネフ共産党書記長により調印された。1985年末を有効期限とする前文と 19ヵ条からなる本文,1981年末を有効期限とする付属議定書,SALT IIIについての「原則に関する合意書」などからなる。条約本文は,両国の核兵器体系の量的・質的規制を目的とすることをうたい,大陸間弾道ミサイル ICBMと潜水艦発射弾道ミサイル SLBMの発射台数,重爆撃機,空対地弾道ミサイル ASBMからなる戦略兵器送達手段の合計を当初 2400基・機に制限,1981年末までに 2250基・機に削減することを規定した。この条約は 1979年12月のソ連のアフガニスタン侵攻を理由にアメリカ議会での批准が得られず,未発効のままレーガン政権下で戦略兵器削減条約 STARTに切り替えられた。(→第1次戦略兵器削減条約第2次戦略兵器削減条約戦略攻撃能力削減に関する条約

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