転蓬(読み)テンポウ

デジタル大辞泉 「転蓬」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぽう【転×蓬】

風に吹かれ、根を離れてころがるよもぎ。流浪することや旅人の身にたとえる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「転蓬」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぽう【転蓬】

  1. 〘 名詞 〙 風に吹かれ、根を離れて、ころがって行くヨモギ。転じて、人が漂泊することや旅人のたとえにいう。
    1. [初出の実例]「傾斯浮菊酒願慰転蓬憂」(出典懐風藻(751)秋日於長王宅宴新羅客〈安倍広庭〉)
    2. 「三千里の外、行李に随ひ、十九年の間、転蓬に任せたり〈紀在昌〉」(出典:新撰朗詠集(12C前)下)
    3. [その他の文献]〔曹植‐雑詩六首・二〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android