輪紋病

飼料作物病害図鑑 「輪紋病」の解説

輪紋病(アカクローバ)

葉に斑点を形成する糸状菌病。主に梅雨期と秋の雨期に発生する。初め淡褐色〜褐色の小斑を生じるが、徐々に拡大して同心円状の輪紋をもち、褐色〜暗褐色 で、直径5-10mm前後の病斑となる。アカクローバではシロクローバに比べ、病斑の色が濃く、輪紋がはっきりすることが多い。アカクローバとシロクロー バでは病原菌別種である。シロクローバ菌がアカクローバを侵すことはない。

輪紋病(シロクローバ)

葉に斑点を形成する糸状菌病。主に梅雨期と秋の雨期に発生する。初め淡褐色〜褐色の小斑を生じるが、徐々に拡大して同心円状の輪紋をもち、褐色〜暗褐色 で、直径5-10mm前後の病斑となる。シロクローバではアカクローバに比べ、病斑の色が薄く、輪紋が不明瞭なことが多い。シロクローバとアカクローバで は病原菌が別種である。シロクローバ菌がアカクローバを侵すことはない。

輪紋病(トレフォイル)

地上部に斑点を生じる糸状菌病。秋から冬にかけて発生し、主に葉、葉柄および茎に発生する。病斑は初め薄茶色でややくぼみ、次第に広がって直径約5mmの 円形斑となる。病斑には明瞭な輪紋が現れ、周囲は水浸状または退緑色となる。感染した葉は容易に落葉する。茎では銅色、長紡錘形の病斑となる。

輪紋病(クリムソンクローバ)

葉に斑点を形成する糸状菌病。主に梅雨期と秋の雨期に発生する。初め淡褐色〜褐色の小斑を生じるが、徐々に拡大して同心円状の輪紋をもち、褐色〜暗褐色で、直径5-10mm前後の病斑となる。病原菌はアカクローバ輪紋病菌と同種である。

出典 畜産草地研究所飼料作物病害図鑑について 情報

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