輪舌(読み)リンゼツ

デジタル大辞泉 「輪舌」の意味・読み・例文・類語

りんぜつ【輪舌/倫説/林雪/林説】

俗箏ぞくそう筑紫箏つくしごとなどで、特に細かい手法を用いる純器楽曲曲名。のちの「みだれ(乱輪舌)」の原形とされるもので、三味線一節切ひとよぎりなどにも移されている。

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精選版 日本国語大辞典 「輪舌」の意味・読み・例文・類語

りんぜつ【輪舌・倫説・林雪】

  1. 箏曲の曲名。本来楽箏の変格的な奏法輪説)であったが、筑紫流箏曲以後転じて曲名となり、器楽曲で、一と二の弦を弾く掻手(かきて)の多いのが特徴。みだれ。

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世界大百科事典(旧版)内の輪舌の言及

【林歌】より

…この曲の旋律を歌謡化したものが催馬楽(さいばら)の《老鼠(おいねずみ)》で,久しく絶えていたが,1930年復活された。管絃の曲は舞楽曲の編曲で,平調,早八拍子,拍子11の小曲で,箏の奏法に〈輪舌(りんぜつ)〉という特別の手法がある。【加納 マリ】。…

※「輪舌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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