デジタル大辞泉 「俗箏」の意味・読み・例文・類語 ぞく‐そう〔‐サウ〕【俗×箏】 八橋流をはじめ、その分派である生田いくた流・山田流などの近代箏曲。また、それらの箏曲に用いられる箏。楽箏に対していう。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「俗箏」の意味・読み・例文・類語 ぞく‐そう‥サウ【俗箏】 〘 名詞 〙① 弦楽器の一つ。楽箏(雅楽の箏)に対してそれ以外の箏をいう。細部の形状などに違いがある。② 天和・貞享年間(一六八一‐八八)頃、京都で八橋検校が創始した八橋流を初めとして、その門から分派した生田流・継山流・藤池流・新八橋流・山田流・京極流などの近代箏曲をいう。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「俗箏」の意味・わかりやすい解説 俗箏 (ぞくそう) 日本の弦楽器の名称。箏のうち,雅楽に用いられるものを楽箏,それ以外の音楽に用いるものを俗箏と呼んで区別することがあるが,演奏家自身はいずれの側からもそうした呼称は用いない。かつては,近世の箏曲に用いる箏を,歌箏(うたごと)などといったこともあるが,近世箏曲は歌曲のみと限らないので,この呼称も適当でない。→箏(そう)執筆者:平野 健次 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報