日本大百科全書(ニッポニカ) 「輸入補給金」の意味・わかりやすい解説 輸入補給金ゆにゅうほきゅうきんimport subsidy 政府が特定商品の輸入業者に交付するもので、輸入価格と国内価格の差額の交付金。特定商品の国内価格を引き上げることなく輸入を促進し、あるいは物価引下げやインフレ防止のために行われる。かつて小麦のような自給不足の必要食料品や綿花や羊毛など外国からの買値が国内の売値よりも高い場合、価格を高めないで必要量を輸入するために輸入補給金を与えたことはあったが、外貨事情の好転した現在は輸入補給金は廃止されている。[鳥谷剛三] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例