辛して(読み)からくして

精選版 日本国語大辞典 「辛して」の意味・読み・例文・類語

からく‐して【辛して】

〘副〙 (副詞「からく」に、動詞「す」の連用形助詞「て」とが付いてできたもの) 「かろうじて(辛━)」の元の形。
土左(935頃)承平五年二月七日「からくして、あやしきうたひねりいだせり」
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「辛(カラ)くして静岡藩史生(しせい)に住込み」

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