農業貿易関税化(読み)のうぎょうぼうえきかんぜいか

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「農業貿易関税化」の意味・わかりやすい解説

農業貿易関税化
のうぎょうぼうえきかんぜいか

農産物の輸入数量制限などの非関税障壁関税化し,当初の高率関税を徐々に削減していくことで,漸進的に農産物貿易拡大を図ろうとする方法。ガットウルグアイ・ラウンドの農業交渉でアメリカが提案し,1993年 12月に合意に達した。それにより,95~2000年までの6年間に農産物は原則的に関税化する,関税を平均 36%,最低 15%引き下げることなどが決定した。ただし日本のコメに関しては特例措置として,6年間の関税猶予機関を設ける,その間国内消費量の4~8%をミニマム・アクセスとして輸入することが決定された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android