…その原型は,730年(天平2)に聖武天皇が正月の酒宴を開催した際に,諸臣に,仁,義,礼,智,信の一文字を記した短籍(たんざく)を抜きとらせ,引きあてた者それぞれに,絁(あしぎぬ),糸,真綿,布,常布を下付した余興に由来するとされる。その後,時代はずっと下るが,元禄年間(1688‐1704)には,縄の先に品物をゆわえて引かせ,それを引きあてたものに与える遊戯が試みられるようになり,さらに寛延・宝暦年間(1748‐64)には,〈辻宝引き〉と称して,街頭で100本の細縄を用意して,うち数十本には玩具を結びつけ,〈さござい,さござい〉とはやしながら,子どもたちを客にして引かせる大道商人があらわれる。今日,縁日の屋台などで見かける〈福引き〉遊戯の始まりというべきであろう。…
※「辻宝引き」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...