辻番人(読み)つじばんにん

精選版 日本国語大辞典 「辻番人」の意味・読み・例文・類語

つじ‐ばんにん【辻番人】

  1. 〘 名詞 〙 辻番所に勤務して警備にあたった番人。辻の番太(ばんた)辻番
    1. [初出の実例]「一辻番人なかま申合、諸事無油断相勤可申候」(出典:御触書寛保集成‐三八・天和三年(1683)二月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の辻番人の言及

【辻】より

…なお,床屋は町用人として町内の雑用を果たした。辻斬が横行した江戸では,辻行灯,辻番所が設置され,辻番人(町方では自身番)が警備にあたった。辻には通行人の利用しあう設備も置かれた。…

【辻番】より

…江戸時代,おもに城下町に設けられた治安維持のための施設。辻番所を設け,辻番人を置いたが,辻番という言葉は,その辻番所,辻番人の略称でもあるとともに,辻番をすることの意味ももっていた。江戸では武家方が設けたものを辻番,町方で設けたものを自身番と区別して呼んだ。…

※「辻番人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android