辻聴花(読み)ツジ チョウカ

20世紀日本人名事典 「辻聴花」の解説

辻 聴花
ツジ チョウカ

大正・昭和期の中国文学者,劇評家



生年
明治1年(1868年)

没年
昭和6(1931)年8月18日

出生地
熊本県

本名
武雄

別名
別名=剣堂

学歴〔年〕
慶応義塾

経歴
熊本の済々黌を経て、慶応義塾に学ぶ。明治31年教育事情視察のため訪中、38年再訪中。上海で「教育報」の編集に携わり、のち江蘇師範学堂、江南実業学堂の教習となる。大正元年日本人経営の華字新聞「順天時報」の招きで北京に移り、同紙に京劇評や俳優論を執筆、中国人より“劇迷(芝居狂)”とあだ名された。著書に「中国劇」「支那芝居」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学歴

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「辻聴花」の解説

辻聴花 つじ-ちょうか

1868-1931 明治-昭和時代前期の中国文学者,劇評家。
明治元年生まれ。慶応義塾にまなぶ。中国にわたり,江蘇師範学堂,江南実業学堂で教授する。大正元年「順天時報」の招きで北京にうつり京劇を研究,同紙に劇評,俳優論を執筆した。昭和6年8月18日北京で死去。64歳。熊本県出身。本名は武雄。別号に剣堂。京劇脚本に「蘭花記」,著作に「中国劇」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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