辻能(読み)つじのう

精選版 日本国語大辞典 「辻能」の意味・読み・例文・類語

つじ‐のう【辻能】

〘名〙 町なかや路傍などで行なう能。乞食能
浮世草子好色敗毒散(1703)三「辻能(ツジノウ)する小娘までも、唼物喰に反箸し給はぬ」

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デジタル大辞泉 「辻能」の意味・読み・例文・類語

つじ‐のう【×辻能】

道ばたなどで野天または小屋掛けして演じる能。

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世界大百科事典(旧版)内の辻能の言及

【辻芸】より

…大道芸の旧称。人が大勢集まる町角や道端,寺社の境内などで行ったもので,辻能,辻放下(つじぼうか),辻狂言,辻談義,辻咄,辻講釈,軽口物真似などがある。野天で演じたものと小屋掛けのものとがあった。…

※「辻能」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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