…大道芸の旧称。人が大勢集まる町角や道端,寺社の境内などで行ったもので,辻能,辻放下(つじぼうか),辻狂言,辻談義,辻咄,辻講釈,軽口物真似などがある。野天で演じたものと小屋掛けのものとがあった。…
…路傍で道行く人に説法すること。辻談義ともいう。現代でいえば街頭布教にあたる。…
…江戸時代に野天で聴かせた落語。仏教界の辻説法が芸能化したもので,元禄(1688‐1704)のころには辻談義(談義は説法・説教の異称)といっていた。各務(かがみ)支考の《本朝文鑑》辻談義説の条に京都の噺家の露の五郎兵衛について〈世ニ云フ辻噺ノ元祖ナリト〉とある。…
※「辻談義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」