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近衛軍[古代ローマ] このえぐん[こだいローマ]cohors praetoria

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

近衛軍[古代ローマ]
このえぐん[こだいローマ]
cohors praetoria

ローマ皇帝の親衛軍。前2世紀頃の将軍たちは cohors praetoriaと呼ぶ私兵をもっていたが,アウグスツス帝は前2年ギリシア遠征兵を親衛兵とし,のちにローマ近辺に9隊をおき,近衛長官2名に統轄させ,皇帝権の支柱とした。おもに歩兵で1隊は 1000名が普通。正規軍団より給与もよく,勤務年限も少い。宮廷護衛が任務で,一部が皇帝の身辺を常に警護したが,政治面,儀式,逮捕,処刑などに次第に大きな力を及ぼすようになり,皇帝位を左右したり,専権が目立つにいたった。そこでセプチミウス・セウェルス帝のとき既存の近衛軍は解体され,新たに地方軍団からの兵士で再組織されるようになった。しかしそれ以後もエラガバルス帝を殺すなど再び勢力をもち,ディオクレチアヌス帝はその員数を縮小した。 312年縮小された近衛軍はミルウィウス橋の戦いに参加して多くの戦死者を出したので,同年コンスタンチヌス1世 (大帝) によって解散させられた。 (→コミタテンセス )  

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