専権(読み)センケン

精選版 日本国語大辞典 「専権」の意味・読み・例文・類語

せん‐けん【専権】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 権力をほしいままにすること。かってに権力をふるうこと。擅権(せんけん)
    1. [初出の実例]「五十六代清和、幼主にて、外祖良房、摂政す。是、外戚専権の始」(出典:読史余論(1712)一)
    2. [その他の文献]〔史記‐斉太公世家〕
  3. ある事を自由に行なうことができる権利。
    1. [初出の実例]「韓国に於ける改革及善政のため助言及助力を与ふるは、日本の専権に属することを」(出典:毎日新聞‐明治三七年(1904)二月九日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「専権」の読み・字形・画数・意味

【専権】せんけん

権力を独占する。〔韓非子孤憤〕今、國を(たも)つ、地廣く人衆(おほ)しと雖も、然れども人(ようへい)(事実をふさぎとざす)せられ、大臣を專らにせば、是れ國、越と爲るなり。

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