返事・返言(読み)かえりごと

精選版 日本国語大辞典 「返事・返言」の意味・読み・例文・類語

かえり‐ごと かへり‥【返事・返言】

〘名〙 (古くは「かえりこと」)
① 使いの者が帰って報告することば。
書紀(720)雄略即位前(図書寮本訓)「大臣、使を以て報(かヘリコトまうし)て曰く」
② もらった手紙和歌、また、質問に対する返事
※竹取(9C末‐10C初)「翁(おきな)かしこまりて御返事申すやう」
源氏(1001‐14頃)夕顔「書きなれたる手して、口とくかへり事などし侍き」
贈物返礼。おかえし。
土左(935頃)承平五年二月八日「ある人、あざらかなるものもてきたり、米(よね)してかへりことす」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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