追い繰る(読み)おいくる

精選版 日本国語大辞典 「追い繰る」の意味・読み・例文・類語

おい‐く・るおひ‥【追繰】

  1. 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「おいぐる」とも )
  2. 順次にうしろへ送りやる。
    1. [初出の実例]「卯月中ばの初暑さ、末の閏(うるふ)においぐりて、まだ肌寒き川風を」(出典浄瑠璃女殺油地獄(1721)上)
  3. 勘定を順次先送りすること。
    1. [初出の実例]「一ヶ月おいくり候はねは、あとの算用きききかれ間敷候間」(出典:島津家文書‐慶長三年(1598)五月二二日・石田三成・島津龍伯〈義久〉連暑覚書)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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