算用(読み)サンヨウ

デジタル大辞泉 「算用」の意味・読み・例文・類語

さん‐よう【算用】

[名](スル)連声れんじょうで「さんにょう」とも》
金銭の額や物の数量計算すること。勘定。計算。「算用合ってぜに足らず」
金銭を支払うこと。清算すること。勘定。
考えてよしあしなどを決めること。
「併し爰に甚だ―のむつかしい事がござる」〈西周・百一新論〉
見積もりを立てること。また、その見積もり。目算
「かねての―には十五両の心当て」〈浮・胸算用・三〉
[類語]勘定計算計数算定算出指折り概算逆算打算カウント

さん‐にょう〔‐ヨウ〕【算用】

さんよう」の連声れんじょう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「算用」の意味・読み・例文・類語

さん‐よう【算用・筭用】

  1. 〘 名詞 〙 ( 連声で「さんにょう」とも )
  2. 金銭や物の数量を集計すること。計算すること。また、収支を決算すること。勘定。散用。
    1. [初出の実例]「石原庄年具到来、算用之事聊有問答之旨」(出典:実隆公記‐明応五年(1496)一一月一〇日)
  3. 支払うこと。決済すること。清算すること。勘定。散用。
    1. [初出の実例]「又例の算用の事でわせた物で有う。逢ふてはむつかしい。留守を遣はう」(出典:虎寛本狂言・胸突(室町末‐近世初))
  4. きまりをつけること。決着をつけること。
    1. [初出の実例]「うぬが根性相応に、現世は長者と悦んで閻魔の前で算用せいと」(出典:浄瑠璃・大経師昔暦(1715)下)
  5. 考え合わせてよしあしや過不足をきめること。
    1. [初出の実例]「百四十六番〈略〉右、春と秋との中空は冬の季とこそ算用せられ侍りつらめ」(出典:嘉吉三年二月十日前摂政家歌合(1443))
  6. 見積りを立てること。また、その見積り、予想。
    1. [初出の実例]「跡先算用をきはむれ共、出家金子(きんす)の方(かた)に一度取たると申して女をかへさず」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品一八)

さん‐にょう‥ヨウ【算用】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さんよう」の連声 ) =さんよう(算用)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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