追進(読み)ついしん

精選版 日本国語大辞典 「追進」の意味・読み・例文・類語

つい‐しん【追進】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 幕府公家の訴訟手続きで、三問三答、あるいは二問二答の後に裁判所許可を得て例外的に追加申状を提出すること。
    1. [初出の実例]「訴陳可二問二答、若猶有相残事者、追進一問一答可之」(出典:仁和寺文書‐暦応三年(1340)五月一四日・雑訴法)
  3. ( ━する ) 目標を追って進むこと。
    1. [初出の実例]「敵艦隊の逸走を許し、その後はふたたび近接の機会を求めての追進だけで」(出典:風前雨後(1954)〈中野好夫〉偶然の神秘)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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