通記(読み)とぎ

日本歴史地名大系 「通記」の解説

通記
とぎ

中世よりみえる地名で、現戸岐とぎ町が遺称地と考えられる。瀬戸のトおよび崎・岬のキを合せた地名ともいう。鎌倉期の五輪塔群を含む墓跡や倭寇が利用したと伝える六角井戸があり、また中国江南地方産の印文硬質土器片が出土している。嘉靖四〇年(一五六一)の「日本図纂」および同年頃の「万里海防図論」の日本地図、嘉靖四一年の「籌海図編」所載日本国図に「週記」とあるが、これは万暦五年(一五七七)の「図書編」(文淵閣四庫全書子部)の日本国図にみえる週記も含めて誤記と考えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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