ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「造船工学」の意味・わかりやすい解説 造船工学ぞうせんこうがくnaval architecture 造船学ともいう。船は人類の原始時代から存在し,その設計,建造にはさまざまな工夫や改良が重ねられてきたが,これを理論的に解明するのが造船工学である。その内容は次のように分れる。まず船型学はどのような船型がより抵抗が少く,より経済的であるかを解明する。船体運動学は水深や波浪など各種の条件下での船体の運動や操縦性能などを扱う。構造力学は船体や部材の構造強度などに関して,応用流体力学は推進装置などに関して,また船舶建造工学は溶接や工作技術などに関して,それぞれ研究する。このほか造船関連の学問は材料関係,機械関係,電気関係その他,ほとんどすべての工学分野に及んでいる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by