連続映画(読み)れんぞくえいが

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「連続映画」の意味・わかりやすい解説

連続映画
れんぞくえいが

無声映画期に流行した制作方法による映画。雑誌連載小説,あるいはテレビ連続ドラマのように,1つの物語を扱った一連の短編映画をさす。活劇を中心にした探偵ものや冒険ものが多く,フランスの『ニック・カーター』 (1908) ,『ジゴマ』 (11) ,『ファントマ』 (13) などは世界中の人気をさらい,アメリカの『ポーリンの危難』 (14) をはじめ各国で類似作が作られた。

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世界大百科事典(旧版)内の連続映画の言及

【連続活劇】より

…波乱万丈の冒険活劇や探偵活劇などが,数週間あるいは数ヵ月にわたって観客の期待をつなぎながら,週替りで分割上映されるようにつくられた一種の長編映画の形態を指していう。連続映画とも呼ばれ,題材から分類すると,探偵活劇,国際スパイ活劇,王国奇談,西部活劇,復讐活劇,鉄道活劇,ターザン映画,スピード・レースもの,拳闘もの,海洋活劇,競馬もの,オートバイ映画,学園スポーツもの等々の活劇が主で,そのほかにロマンスものやサーカスものもあった。
[連続活劇の誕生と隆盛]
 アメリカでは20世紀初めの数年間,〈ニッケルオデオン〉と呼ばれた低料金の大衆的な映画館と一流映画館が共存し,大衆的な映画館では1本の大作映画を週ごとに分割して上映する習慣のあったことが,〈連続映画〉の誕生に一つの役割を果たしたともいわれている。…

※「連続映画」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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