進退これ谷まる(読み)しんたいこれきわまる

精選版 日本国語大辞典 「進退これ谷まる」の意味・読み・例文・類語

しんたい【進退】=これ[=ここに]谷(きわ)まる

  1. ( 「詩経大雅・桑柔」の「人亦有言、進退維谷」による ) 進むことも退くこともできないで途方にくれる。どうすることもできない窮地に追いつめられる。進退事尽きる。
    1. [初出の実例]「既非器用、自漏明時之祿、年令漸傾、満頭霜雪事、進退惟谷。毎歩山川千里」(出典:本朝文粋(1060頃)六・申民部大輔状〈橘直幹〉)
    2. 「不孝の罪をのがれんとおもへば、君の御ために既に不忠の逆臣となりぬべし。進退惟(これ)きはまれり」(出典:平家物語(13C前)二)

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