逸書(読み)イッショ

デジタル大辞泉 「逸書」の意味・読み・例文・類語

いっ‐しょ【逸書/×佚書】

名だけ残っていたり、内容一部分だけしか伝わっていなかったりする書物。散逸した書物。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「逸書」の意味・読み・例文・類語

いっ‐しょ【逸書・佚書】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「逸」は、なくなる、世に知られないの意 )
  2. 古文尚書。また同様に前漢のころ、大学以外に伝わっていたとされる経書
    1. [初出の実例]「此が惣計四十二篇今亡ぞ。逸書と云ものなり」(出典:史記抄(1477)一〇)
    2. [その他の文献]〔史記‐儒林伝〕
  3. 古い時代に、世の中から失われたとされていた書物。
    1. [初出の実例]「西土休誇文物美。逸書多在我東方」(出典:伊沢蘭軒(1916‐17)〈森鴎外〉五〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android