最新 地学事典 「逸水」の解説
いっすい
逸水
lost circulation
井戸の掘削や調査ボーリングの際に,清水や泥水などの循環水が地層中に浸透して,その一部ないしは全部が地表まで戻ってこなくなる現象。逸水が発生すると,スライム(掘屑)排除不十分,帯水層や含油(ガス)層の目詰り発生の原因となるが,温泉や地下水の湧出部の認知などに役立つ。石油鉱業では逸泥といい,地下の貯留層の存在を示す徴候としてとらえることができる。特にフラクチャー貯留層の探鉱では重要視される。
執筆者:益子 保・服部 昌樹
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

