逸見御牧(読み)へみのみまき

日本歴史地名大系 「逸見御牧」の解説

逸見御牧
へみのみまき

現北巨摩郡域にあった牧。速見とも書く。「蜻蛉日記」天徳二年(九五八)七月の記事とされる部分に藤原兼家の長歌として「かひのくに へみのみまきに あるゝ馬を いかでか人は かけとめん とおもふものから」とある。これは、「夫木抄」雑部に載る読人しらずの「をがさはらへみのみまきにあるるむまもとればぞなつくなつけてぞとる」を本歌とするもので、都までその名が知られていた。また「堀河院百首」の藤原顕仲の一首に「をがさはらへみのみまきのはなれごまいとどけしきぞはるはあれ行く」などと詠まれるように小笠原(おがさわら)と併記して歌われることが多く、両牧は近接していたものと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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