日本歴史地名大系 「逸見庄」の解説
逸見庄
へみのしよう
- 山梨県:北巨摩郡
- 逸見庄
旧巨摩郡域の北部に比定される。先行地名として「和名抄」所載の子内親王で、祖父三条天皇の養女として大納言藤原信家に嫁している。冷泉宮領はこのとき内親王が持参したものか。敦明親王が五八歳で亡くなったのは永承六年(一〇五一)であり、遅くも一一世紀初頭には当庄は成立していたものと考えられる。冷泉宮の子麗子は関白藤原師実の妻となり、当庄は麗子を経て子師通、さらにその子忠実へと伝えられて、皇室領から摂関家領となった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報