法則の辞典 「遅延弾性」の解説 遅延弾性【retarded elasticity】 完全弾性体ならば力と歪みの関係はフックの法則*に従うはずで,力 p と歪み ε との間には p=γε の関係が成立するが,これが粘稠な液体としての性質も保持しているならば,いまの弾性応力の他にニュートン的な粘性抵抗が現れる.つまり p=γε+ηε となる.この式のことをフォークトの式*,または,ケルヴィンの粘弾性の式という.この式を解いて,歪みの時間的経過を求め,外力を除去した後の歪みの回復は即時に起こらず,ゆっくりと復帰することが示される.この現象を,遅延弾性という. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報
栄養・生化学辞典 「遅延弾性」の解説 遅延弾性 ある物体に外力が働いたときに起こるひずみが時間的に遅れて起こり,また外力が除去されても直ちに復元せず遅れて復元する現象. 出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報