最新 地学事典 「運動論的指標」の解説
うんどうろんてきしひょう
運動論的指標
kinematic indicator
剪断のセンスの決定に役立つ非対称構造。非共軸変形を受けたテクトナイトの面構造に垂直,伸長線構造に平行な面で認められ,単斜対称をなす。具体的には,非対称プレッシャーシャドー,S-C構造やシアバンドなどの複合面構造,再結晶鉱物の形態定向性や格子定向性,ドミノ倒し構造,斑状変晶中の包有物のS字状配列などで,C.Simpson et al. (1983)によりまとめられて以来,剪断帯の運動論的解析に広く用いられている。非共軸性(non-coaxiality)の推定に役立つ構造も運動論的指標の一つとして注目されている。
執筆者:高木 秀雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

