過ず(読み)あやまたず

精選版 日本国語大辞典 「過ず」の意味・読み・例文・類語

あやまた【過】 ず

(動詞「あやまつ(過)」に打消の助動詞「ず」の付いたもの)
① (連用修飾語を受けて用いる) …のとおりに。…にたがわず。→過つ③。
② (副詞的に用いる) ねらったとおり正確に。ねらいたがわず。
平家(13C前)一一「あやまたず扇のかなめぎは〈略〉ひいふっとぞ射切ったる」
③ (副詞的に用いる) 予想指示、気配どおりに物事が起こるさまにいう。そのとおりに。はたして。案の定。
徒然草(1331頃)八九「音に聞きし猫また、あやまたず足許へふと寄り来て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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