か‐じょうクヮジャウ【過上】
- 〘 名詞 〙
- ① 中世の契約・貸借関係で、約束された額より多くの分を収納したり返納したりすること。また、その差額分。
- [初出の実例]「一 御年貢過上事、身進退難儀候之間事、能々可レ被レ遂二結解一候」(出典:金沢文庫古文書‐永和三年(1377)二月・加賀国軽海郷代官僧霊康注進状(七・五五八〇))
- ② 余分に加えること。
- [初出の実例]「『一つから九つ迄、つの字ありて、十につの字のそはぬは如何』答へて曰く『もっとも道理かな。五つつにつの字をくゎじゃうした程にぞ』」(出典:咄本・学習院本昨日は今日の物語(1614‐24頃))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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