普及版 字通 「遑」の読み・字形・画数・意味
遑
13画
[字訓] いとま・いそがしい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は皇(こう)。皇に徨・惶の意がある。〔説文新附〕二下に「なり」と遑遽の意とする。〔書、無逸〕に「するに遑(いとま)あらず」、〔詩、商頌、殷武〕「敢て怠遑せず」のように、古くは間暇の意に用いた。
[訓義]
1. いとま、ひま。
2. いそがしい、あわただしい。
3. 字はまた徨に作る。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕遑 遑々ヤク・イトマ・イム・ヤム・ユク・タクマシ/何遑 イヅチカイヌル
[語系]
遑・皇・徨huangは同声。遑はもと彷徨banghuangに近い語で、間暇の意であったが、のち急遽・恐惶の意となる。遑遑はその形況の語である。
[熟語]
遑安▶・遑暇▶・遑急▶・遑遽▶・遑遑▶・遑息▶・遑寧▶・遑留▶・遑惑▶
[下接語]
急遑・怠遑
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報