道古閑村(読み)どうのこがむら

日本歴史地名大系 「道古閑村」の解説

道古閑村
どうのこがむら

[現在地名]天明町美登里みどり 道古閑

緑川右岸の水田地帯にあり、緑川対岸は北走潟きたはしりがた(現宇土市)、北は銭塘ぜんども村、東は下海氏しもかいのじ村に接する。慶長一二年(一六〇七)検地帳では堂古閑村と記され、田二八町一反五畝、うち上田二八町余、上畠五反七畝余、屋敷一町八反八畝、分米三八五石四斗五升五合、家数六〇、男五八・女五一、牛七とある。肥後領高人畜家数船数調(永青文庫蔵)によると漁舟八艘・小舟一艘で、水夫三八人がいた。元禄国絵図に「銭塘村之内道古閑村」とある。銭塘手永に属し、宝暦一〇年(一七六〇)の下ケ名寄帳では惣畝数二七町八反七畝余、うち御蔵納は田畑二五町七畝余・高三九六石四斗余で他は新地・永荒などである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android