遠候(読み)えんこう

精選版 日本国語大辞典 「遠候」の意味・読み・例文・類語

えん‐こうヱン‥【遠候】

  1. 〘 名詞 〙 敵軍動静地形などをひそかに探るために、遠方に派遣されること。また、その役。遠物見(とおものみ)
    1. [初出の実例]「遠候。中候。陣中の候とて三段あり。遠候は敵国発向の時三日先立ちて、軽歩の遊士を遠候に放遣」(出典:別所長治記(1580‐92頃))
    2. [その他の文献]〔六韜‐龍韜・奇兵〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android