日本歴史地名大系 「遠崎村」の解説 遠崎村とおざきむら 山口県:玖珂郡大畠町遠崎村[現在地名]大畠町大字遠崎玖珂郡南端部、南は海で、笠佐(かささ)島(現大島郡大島町)が浮ぶ。江戸時代は大島郡に属し、萩藩領。近世初頭は東隣の大畠村の属村であって、慶長五年(一六〇〇)の検地帳に「高六百三拾八石七斗六合 大畠村・遠崎」として出るが、地名は「閥閲録」所収の萩町人文書の大永七年(一五二七)二月一〇日付のものに「従大永三八月一日於遠崎武長(弘中)出津同時令乗船」とあるのが早い。小名は地方に渡川(わたがわ)・鳴川(なるかわ)・善国(ぜんこく)・秋広(あきひろ)・沖前(おきのまえ)などがあり、浦方に東浦(ひがしうら)・東中浦(ひがしなかうら)・西中浦(にしなかうら)・西浦(にしうら)などがあったが、地方には畔頭一人、浦方は浦年寄一人で管理、庄屋一人が統括して大島郡宰判の代官に属した(注進案)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by