遺伝子ドライブ(読み)イデンシドライブ

デジタル大辞泉 「遺伝子ドライブ」の意味・読み・例文・類語

いでんし‐ドライブ〔ヰデンシ‐〕【遺伝子ドライブ】

ゲノム編集技術を利用して、ある有性生殖を行う生物特定遺伝子を改変し、集団の遺伝構成を変更すること。ゲノム編集の機構そのものを遺伝子に組み込むことで、改変された遺伝子が常にすべての子の染色体に複製されるようにし、特定の形質を集団全体に速やかに広めることが可能となる。
[補説]マラリアを媒介する蚊を不妊にする研究が進められているが、ある生物種の遺伝構成を不可逆的に改変し、絶滅させしまう可能性もあり、その利用の倫理上の是非が問われている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android