遺骨収集

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

遺骨収集

第2次世界大戦で亡くなった旧日本兵らの遺骨収集は、厚労省遺族らがフィリピンなど南方地域、旧ソ連地域などでも実施している。海外戦没者約240万人のうち、08年末までに約125万柱を収集。DNA鑑定などで遺族の元に戻る例もある。遺族がわからない場合の埋葬地は、東京の国立千鳥ケ淵戦没者墓苑。沖縄戦の場合は、沖縄県糸満市摩文仁の国立沖縄戦没者墓苑となっている。

(2009-08-15 朝日新聞 夕刊 1総合)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

遺骨収集
いこつしゅうしゅう

第二次世界大戦中の、日本人海外戦没者の遺骨を探索し、集めること。戦域を海外に広く拡大した太平洋戦争では、終戦後も多くの戦死者の遺骨がそのまま現地に放置された。講和条約発効後の1952年(昭和27)より、厚生省引揚援護局(現厚生労働省援護企画課)は、かつての主要戦域に収集団を派遣し、遺骨の収集を行った。57年までの間の第一次計画後、第二次計画(1967~72)、第三次計画(1973~75)と実施され、第三次計画からは、日本遺族会、戦友団体などの民間団体もこれに加わるようになった。しかし、収集地国のさまざまな特殊事情や遺骨の風化などから、完全な収集は事実上不可能となり、遺族の要望にこたえるため、70年からは主要戦域に慰霊碑を建設、76年からは慰霊巡拝も行われるようになった。慰霊碑は硫黄(いおう)島をはじめとし、サイパン島、ラバウル、80年にはビルマ(現ミャンマー)、81年にはニューギニア島、82、83年にはマニラ郊外にも建設されている。[可児秀夫]

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