還向(読み)ゲコウ

デジタル大辞泉 「還向」の意味・読み・例文・類語

げ‐こう〔‐カウ〕【還向】

神仏に参詣して帰ること。下向
「えその日のうちに―仕まつらざりしかば」〈大鏡・道長下〉

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関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「還向」の意味・読み・例文・類語

げ‐こう‥カウ【還向】

  1. 〘 名詞 〙 社寺に参拝して帰ること。また、その時。下向。げんこう。
    1. [初出の実例]「還向之間、遊女有纏頭」(出典百練抄‐寛仁元年(1017)九月二二日)
    2. 「さかのこはきをのぼり侍りしかば、こうじて、えその日のうちにげかうつかまつらざりしかば」(出典:大鏡(12C前)六)

かん‐こうクヮンカウ【還向】

  1. 〘 名詞 〙 こちらへ帰ってくること。
    1. [初出の実例]「祭日早旦被参詣。還向之次、於一条大宮若堀川之辺、立車見物」(出典:江談抄(1111頃)一)

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