還魂紙料(読み)かんごんしりょう

改訂新版 世界大百科事典 「還魂紙料」の意味・わかりやすい解説

還魂紙料 (かんごんしりょう)

江戸後期の考証随筆。柳亭種彦著。為一(葛飾北斎)画(若干図)。1826年(文政9)刊。2巻2冊。原本の版心(柱)にある〈すきかへし〉を書名にする向きもあるが,同年刊の種彦の合巻に自身音読している。1824年成稿。上巻17項,下巻11項と補説7項。江戸初期の著名俳優,戯曲,芸能,習俗などにつき,古俳書から引例し,古画を模出紹介して精細な考証ぶりを示した高度な考証書。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android