邑生村(読み)おうむら

日本歴史地名大系 「邑生村」の解説

邑生村
おうむら

[現在地名]松江市邑生町

本庄ほんじよう村の北東に位置し、南東は中海に臨む。中世長海本ながみほん庄あるいは長海新庄に含まれていたとみられる。天文一三年(一五四四)九月一七日の隠岐豊清寄進状(清安寺文書)によると、長海新庄内の清安せいあん寺に「邑生村」などの田・屋敷などが寄進されている。清安寺は現在の邑生町に存在する曹洞宗寺院で、当時この地は長海新庄の庄域に含まれていた。清安寺は同四年に隠岐豊清が父宗清の菩提を弔うため、天説原青を招請して創建したという。正保国絵図に村名がみえる。慶安三年(一六五〇)検地帳によると田方一四町八反余(分米一九三石余)・畑方三町三反余(一二石余)、屋敷数は御役目屋敷七・御引屋敷六(うち御蔵屋敷一)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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