日本歴史地名大系 「郡本」の解説 郡本こおりもと 鹿児島県:肝属郡大根占町郡本鎌倉期から戦国期の地名。郡本村とも記される。郡(院)の主体部分を示す意か。禰寝(ねじめ)院のうち、禰寝院北俣(きたまた)・禰寝院南俣の両者にあり、互いに接している。大隅国建久図田帳に正八幡宮(現鹿児島神宮)領禰寝南俣四〇町のうちとして郡本三〇町、佐汰(さた)(佐多)一〇町とあり、建治二年(一二七六)八月日の石築地役配符写(調所氏家譜)には禰寝南俣四一町五段のうちとして郡本二一町五段・佐多(さた)一〇町・田代(たしろ)一〇町とある。前掲図田帳では田代の記載がないので、当初は郡本のなかに含まれていたとみられ、のちには現在の根占(ねじめ)町域が郡本に当たることになる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by