酒井定吉(読み)サカイ サダキチ

20世紀日本人名事典 「酒井定吉」の解説

酒井 定吉
サカイ サダキチ

大正・昭和期の社会運動家



生年
明治26(1893)年3月1日

没年
昭和49(1974)年1月21日

出生地
静岡県静岡市鷹匠町

経歴
足尾銅山機械工見習いなどをして大正7年国鉄に入るが、サークル活動から10年に解雇され、11年名古屋鉄道に入る。組合運動で12年解雇され、以後中部労働組合連合会書記となるが、名古屋共産党事件で検挙され懲役8カ月に処せられる。14年モスクワのクートベに入学し、昭和4年の4.16事件で検挙され、懲役6年に処せられる。出獄後も活動を続け、15年検挙され懲役6年に処せられた。戦後は共産党の再建に尽力し、赤旗編集局資料部長などを歴任した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「酒井定吉」の解説

酒井定吉 さかい-さだきち

1893-1974 大正-昭和時代の労働運動家。
明治26年3月1日生まれ。大正12年名古屋共産党事件で検挙される。14年モスクワの東洋勤労者共産主義大学へ留学。昭和3年共産党に入党し,神戸地方で活動。四・一六事件で検挙,出獄後に再検挙され,敗戦まで入獄。戦後,共産党の再建につとめた。昭和49年1月21日死去。80歳。静岡県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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