日本歴史地名大系 「酒井根村」の解説 酒井根村さかいねむら 千葉県:柏市酒井根村[現在地名]柏市酒井根・西山(にしやま)一―二丁目・東山(ひがしやま)二丁目・増尾台(ますおだい)二―四丁目・南増尾(みなみますお)逆井(さかさい)村西方の台地上を占め、西は中野(なかの)牧と接する。堺根・境根・坂井根などとも書き、葛飾(かつしか)・相馬(そうま)両郡の境界にあたることが地名由来ともいうが(土村誌)、不詳。「本土寺過去帳」の妙祐入には応永四年(一三九七)五月の年紀がみえ、「サカイ子」と注記される。そのほか同過去帳では堺根・境根・酒井子などの肩書のある結縁者が確認できる。文明一〇年(一四七八)一二月一〇日、千葉孝胤と太田道灌は「下総境根原」で戦い、道灌が勝利を収めている(「太田道灌書状写」松平文庫)。この戦いは古河公方足利成氏が関東管領上杉氏との和睦をはかったため、これに反対した孝胤と管領方の道灌との間で行われた戦いであった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by