酒石酸アリメマジン(読み)しゅせきさんアリメマジン(その他表記)alimemazin tartras

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「酒石酸アリメマジン」の意味・わかりやすい解説

酒石酸アリメマジン
しゅせきさんアリメマジン
alimemazin tartras

フェノチアジン誘導体の抗ヒスタミン剤トリメプラジンともいう。 H1 受容体を遮断することによってヒスタミンの平滑筋興奮作用およびその他の作用を抑制する。 瘙痒性疾患,じんま疹,ストロフルス,湿疹皮膚炎喘息,アレルギー性下痢,アレルギー性鼻炎などに用いられる。また,自律神経作用,錐体外路系作用を示さず,中枢神経系に働いて鎮静,情動調整,筋弛緩作用を示すので,統合失調症にも用いられる。副作用としては服用初期に眠気,まれに倦怠感口渇,めまいがみられることがあるが,減量により次第に消失する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...

代謝の用語解説を読む