酒蒸し(読み)さかむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「酒蒸し」の意味・わかりやすい解説

酒蒸し
さかむし

材料に酒をふりかけて蒸す料理アワビの酒蒸しは、たっぷりと酒をふりかけて蒸す酒蒸しの代表的料理である。アワビに塩をふって、たわしでよくこすって水洗いし、水分をふきとって塩をふり、日本酒をふりかけて強火で2~3時間も蒸す。その間に2、3回酒をふりかける。ハマグリは貝殻付きのまま酒をふりかけて蒸し、貝が開いたら火をとめる。小ダイは鱗(うろこ)と内臓を除いて、塩をふり酒をかけて蒸す。鶏肉の場合は、たっぷり酒をふりかけて蒸す。

多田鉄之助

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の酒蒸しの言及

【蒸物】より

…前者の代表的なものは茶わん蒸しで,これにうどんを入れたおだまき蒸し,豆腐を加え,葛(くず)あんをかける空也(くうや)蒸しなどのほか,卵汁だけでつくる卵豆腐といったものもある()。魚貝類を使うものでは,ふたのある鉢を用いるちり蒸し,かぶら蒸し,そば蒸しなどのほか,塩蒸し,酒蒸しがある。ちり蒸しはタイ,アマダイ,オコゼ,タラなどに豆腐や野菜を取り合わせ,だしを注いで蒸し,もみじおろしと刻みネギを薬味してぽん酢しょうゆで食べる。…

※「酒蒸し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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