酸いも甘いも食う(読み)すいもあまいもくう

精選版 日本国語大辞典 「酸いも甘いも食う」の意味・読み・例文・類語

すい【酸】 も 甘(あま)いも=食(く)う[=嘗(な)める・飲(の)み込(こ)む]

  1. 複雑な世間表裏、微妙な事情などをつぶさに経験する。
    1. [初出の実例]「酸(スイ)も甘(アマイ)も喰てさへひだるい時は狼狽(うろたゆる)に、増てや恋の初みね入、よしあし引の味はふみわけがたき」(出典談義本・艷道通鑑(1715)三)
    2. 「言葉のはしばし能く行届き、悉皆浮世の酸(ス)いも甘(アマ)いも呑み込んで来たらしい様子」(出典:新浦島(1895)〈幸田露伴〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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