硬骨魚綱スズキ目カジカ科に属する海水魚。九州北西部から東北地方の日本海側、和歌山県から東北地方の太平洋側、山口県瀬戸内海沿岸、朝鮮半島の南部に分布する。体は側扁(そくへん)するが、頭は細長くて縦扁する。吻(ふん)は長くてとがり、尾柄(びへい)は細長い。体には鱗(うろこ)がない。頭にはまったく皮弁がない。第1背びれ棘(きょく)条は細長くて弱く、雄では著しく長い。尾びれの後縁は深く湾入する。雄は大きな生殖突起をもつ。体は青みがかった褐色で、濃青黒色点が散在する。沿岸の藻場(もば)にすみ、小形の甲殻類を食べる。体長15センチメートルぐらいになる。ヒメスイとは第2背びれ軟条は20本以下であること、胸びれ軟条は16本以下であること、および胸びれの後端は臀(しり)びれ始部を越えることなどで区別できる。食用にしない。
[尼岡邦夫]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新