酸苦(読み)サンク

デジタル大辞泉 「酸苦」の意味・読み・例文・類語

さん‐く【酸苦】

すっぱい味とにがい味。また、つらく、くるしいこと。
「碌々という言葉なかに、どれほどの―が入って居ると考える」〈藤村破戒

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「酸苦」の意味・読み・例文・類語

さん‐く【酸苦】

  1. 〘 名詞 〙 すっぱい味とにがい味。また、つらくて苦しいこと。
    1. [初出の実例]「碌々といふ言葉の内にどれほどの酸苦が入って居ると考へる」(出典:破戒(1906)〈島崎藤村〉四)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐文苑伝下・劉梁〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「酸苦」の読み・字形・画数・意味

【酸苦】さんく

すっぱい味と、にがい味。苦労する。唐・韓鳴雁〕詩 風霜酸にして、稻粱なり 毛して、身肥えず

字通「酸」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android